小さいうちから習い事をするのは将来的にさまざまな影響があると言われており、どの習い事をさせようかと悩む保護者も多いでしょう。
その中に「幼児教室」と呼ばれる習い事があります。
ピアノやスイミングのように何をするのかがはっきりとはわかりにくい部分もあるかもしれませんが、実は多くの可能性を秘めた習い事でもあるのです。
そこでここでは幼児教室では何をするのか、どういったメリットがあるのかということについて紹介していきたいと思います。
幼児教室とはどういったものなのか
まず根本的なことですが、幼児教室とは実際にどういったことをするところなのでしょうか。
実は明確な定義はないのですが、基本的な部分はたいてい同じようになっています。
ここでは幼児教室がどういったものなのかについて紹介していきます。
幼児教室の概念とは
まず幼児教室の「幼児」ですが未就学の子どもを指すことが多いのですが、3~5歳くらいの子どもを指すという場合もあります。
学校に行く前の小さい子どもが通う教室だと考えれば良いでしょう。
そしてここで何をするのかということですが、ここでは勉強や学習の基礎の部分であったり、人格の形成をしていくということが目的となっています。
ここで知識を得ることで整った状態で小学校の入学へとつなげていくことができます。
幼児教室の目的とは
幼児教育で重要とされるのは自主性、自発的行動を伸ばしていくということです。
幼児教育論においても子どもには自己教育力が備わっていると言われており、子どもが自分自身を教育して自立していく力がもともとあるとされています。
この子どもが持っている力を伸ばしていくことが重要なのです。
幼児教室においても先生が子どもにやり方をすべて教えてしまう、知識を押し付けるということをするのではなく、子どもが自分で考えて自分が学びたいと思って行動すること、選ぶことを繰り返していくことによって自発性を伸ばしていくのです。
幼児教育において自発性や自主性を育んだことは学習面だけでなく、日常生活においても自分で考えて自分で行動するということができる子どもになっていくのです。
幼児教室に通うメリットとは
幼児教育には重要性、目的があるということがわかっているのですが、具体的にはどういったメリットがあるのでしょうか。
ここでは具体的なメリットについて紹介していきます。
小学校に通う準備ができる
幼児教育を受けていた子どもは勉強する、学習するという基礎ができている状態です。
勉強する、学ぶということ自体にも抵抗がなく、勉強する環境にもすぐに慣れることができるのです。
こうした幼児教育を受けていないまま小学校に入学した子どもの中には、教室で机に向かって椅子に座るということ自体ができないということも多くあるのです。
教室内の環境に慣れることができずに大きなストレスを感じてしまい、授業を聞くことができない、ウロウロしてしまうということもあります。
このように幼児教育を受けていた子どもはスムーズに学校という環境に慣れていくことができるのです。
人の話を聞く力が身につく
子どもの中には「人の話を落ち着いて聞くことができない」という子どもが多くいます。
この話を聞くという力はもともと備わっているということはほとんどなく、何度も練習して身についていくものなのです。
幼児教育を通して、先生、保護者、他の子どもの話を聞く姿勢が身についてくることで、人の話を聞く力も備わってくるのです。
これも幼児教育を学んでいなかった生徒はこの姿勢がそもそもできないために、人の話を聞けない状態のまま小学校に入ってしまって、先生の話が聞けない子どもになる可能性があるのです。
能力の可能性が広がっていく
幼児教育でいろいろなことを自分で考えて経験していくことによって脳への刺激にもなりますし、自分が好きなこと、興味があること、得意なことなどを知ることができるようになります。
小さいうちから自分がやりたいこと、上手にできることを発見していくことによって将来的にできるようになることの可能性が広がっていくのです。
他の習い事にも興味を持ち出す、スポーツができるようになる、といったつながりも発見できていくでしょう。
幼児教室に通う際の注意点やデメリットとは
幼児教育に通うことは多くのメリットがあることでもあり、デメリットになるということはほとんどありません。
ただ、いくつか注意しなければならないことはありますので、ここではそれらについて紹介していきます。
保護者の思いがプレッシャーになる
幼児教室に通うということは子ども自体はまだまだ小さい幼児ということでもあり、自分から進んで習い事をすると決めるような年齢ではありません。
こういった幼少期の習い事は保護者が決めて通わせるということが多く、その思いが強い保護者も多くいます。
もちろん期待をかけて子どもを通わせるのは良いことなのですが、その思いが強すぎると「できないことを怒ってしまう」「他の子どもと比べてしまう」ということが起きてしまうのです。
せっかく頑張って取り組んでみたのにうまくいかなかったことで保護者に怒られてしまうと子どもは途端にやる気をなくしてしまい、大きなストレスを感じることとなってしまうのです。
こうなると幼児教室に通わせることがむしろマイナスとなります。
あくまでも保護者は見守る、うまくできたら褒めるというスタンスで子どもに接することが重要だと言えます。
幼児教室で習ったことはすぐに効果がわかりにくい
ピアノを習っていて技術が上達する、スイミングを習っていて泳げるようになっていくというのは結果がわかりやすく出るものです。
しかし幼児教室に通ったからといって何かの結果がすぐに出るということはありません。
自主性、自発性、精神力の向上といったものは数値化できるものではないため、通わせていてもすぐに目に見える形で結果が出るものではないのです。
目に見える結果が欲しい、すぐに効果が出てほしいという考え方は幼児教室にはあまり適していないと言えるでしょう。
幼児教室の選び方とは
では実際に幼児教室を選ぶ際にはどのように選ぶと良いでしょうか。
ここでは具体的な選び方について紹介していきます。
幼児教室の費用は
幼児教室の費用は教室によっても違いますが、月に1~3万円程度のところが多くなっています。
ただ、教室によっては入会金、教材費、施設利用費、発表会費用など他の名目で費用がかかる場合もありますので入会時に確認しておくと良いでしょう。
子どもの性格に合った教室を選ぶ
幼児教室では何より子ども自身が楽しんで参加することができるかどうかが重要となります。
落ち着いて参加できるか、楽しんでいるか、先生や他の子どもとの相性が悪くないかということを考えて選ばなくてはいけません。
口コミなどの評判を見て選ぶのも良いですし、多くの教室で実施されている体験教室に参加するのもおすすめです。
本格的に入会する前に実際に体験してみることで、子どもに合った雰囲気の教室なのかどうかを確かめることができます。
体験教室を受けてみて、子どもが続けて通うことができそうかどうかを確認していくと良いでしょう。
まとめ
幼児教室に通うことで自主性、自発性などを含めてさまざまな能力を向上させることができます。
小学校に入る前の準備としても最適とされる幼児教室では体験授業が設定されているところも多くありますので、まずは一度体験してみるところから始めてみることをおすすめします。
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