英会話教室に通うというと子どもが多いイメージがあるかもしれませんが、最近では大人が通うことも増えてきています。
大人が英会話教室に通うにはさまざまなメリットがあるのですが、それらの中でも特にビジネス面に大きな影響を与えています。
そこでここでは大人が英語教室に通うことについてどのようなメリットがあるのか、「ビジネス英語」とはどういったものなのかということについて紹介していきたいと思います。
ビジネス英語とはどういった場所でつかうものなのか
子どもが英会話教室に通っている場合はどちらかというと話しやすく、フランクな感じで英語を使っていくことで英語に抵抗感なく使用していくことが中心となっています。
しかし大人が使うビジネス英語はそういった英会話とは少し違っている部分があります。
ここではまずビジネス英語をどういった場所で使うのかについて紹介していきます。
海外に出張したとき
会社の業種によっては海外出張が頻繁にあるということもあります。
海外で仕入れを行うような会社や製造工場、支店などが海外にあるような大規模な会社などがそれにあたります。
そうした場所に出張した際には現地の取引先、工場で勤務する人との意思疎通に英会話が必要となります。
この場合は簡単なあいさつ程度の英会話ではなく、ビジネス用語が加わったビジネス英語を話すこととなるため注意が必要です。
現在は支店や取引先が海外にないという場合でも、今後海外への進出がありえるという場合にはやはり前もっての準備が必要となると言えます。
会社経営者や管理職が重要な取引、交渉を直接行う場合
細かい取引は営業社員などが行うことがあったとしても重要な取引や交渉を行う場合には経営者が行うこととなります。
こうした際に通訳を挟むと細かいニュアンスが正しく翻訳されない場合があります。
やはり経営者自身がビジネス英語ができた方がスムーズだと言えます。
また、これは役員や管理職などの場合も同様です。
経営者の補佐として、経営者に代わって取引をする機会も多くあるため、こうした責任ある立場の人はビジネス英語を使う機会も増えてきます。
ビジネス英語とはどういったものなのか
ではここでいう「ビジネス英語」とはどういったものなのでしょうか。
子どもが習っている英会話とはどう違うのでしょうか。
ここではビジネス英語とはどういったものなのかについて紹介していきます。
フォーマルな言い回し、表現が使われる
日本語でもそうですが、日常会話と違ってあらたまった場所では英語もフォーマルな言い回しをされます。
日常会話で誰かになにかをしてほしい際に「Can you ~?」を使うことがありますが、ビジネス英語では丁寧な「Could you~ ?」を使うといった感じです。
それぞれの単語についてもより丁寧な表現、あらたまった表現が選ばれます。
つまり、どの単語や文法がフォーマルな言い回しなのかということを知っていなければいけないのです。
短縮や省略をしない
中学校や高校の英語において英語の文章では短縮の表現があったり、接続詞を省略したりするということがあります。
こういった短縮や省略は日常会話や洋楽の歌などでは当たり前のように使用される表現ですが、ビジネス英語ではこうした短縮や省略は使わずにすべて元の形の表現で話すのが一般的です。
日常会話の英会話に慣れている人ほど間違いやすいので注意が必要です。
敬語表現はないが、丁寧な表現はある
よく言われることですが、英語には日本語の敬語に当たる表現はないと言われています。
しかし英語にも「I’m afraid~」(言いにくいのですが)といった相手を気遣う表現や丁寧な表現はあります。
特に海外の人との取引や交渉ではこちら側の意見を言わなければならない、こちらの主張を伝えなければならないようなときもあります。
こうした際には相手を気遣う表現、丁寧な表現は必要となるのです。
大人がビジネス英語を学ぶメリットとは
大人がビジネス英語を英会話教室で学ぶ際にはいろいろなメリットが発生してきます。
ここではそれらのメリットを紹介していきます。
仕事の幅が広がる、収入が上がる
ビジネス英語を英会話教室で学ぶことによって得られるメリットの中でも大きなものとして、仕事の幅が広がる、収入が上がるということがあります。
ビジネス英語ができるということは英語を必要とするような国内企業での就職、会社内での希望する部署への配属、海外企業への就職を希望する場合などに有利になります。
また、調査結果によれば英会話能力が「ビジネス英語以上のレベル」の社会人の場合はその他の人と比べて平均年収が1.3~1.6倍まで高いという結果も出ています。
ビジネス英語ができるというだけで収入面でも大きく有利になるのです。
人脈が広がる、やり取りがスムーズになる
会話をできる人ということを単純に考えると、英語ができれば話せる人は世界中に数十億人存在してきますが、日本語が話せる人は世界中に1~2億人程度しかいません。
そう考えると英語が話せるというだけより多くの人と人脈を広げていくことができるのです。
海外の人と仕事をする際にも何か一つ会話する際に通訳を挟んでしなければならないのと自分自身が会話できるのでは大きな違いとなります。
コミュニケーションも取りやすくなりますし、仲良くもなりやすいでしょう。
海外のニュース、情報を早く知ることができる
ビジネス英語ができることで情報源が日本語のものだけでなく英語のものも含まれるようになります。
海外の大きなニュースなどは少し時間を置くと日本語に翻訳されてサイトになることがありますが、少し時間がかかりますしローカルニュースや日本国内にあまり関係のないニュースは知ることはできません。
しかしビジネス英語ができれば英語で検索してダイレクトに海外のニュースを調べることができるようになります。
こうして海外の情報を早く、数多く知ることが可能となっていきます。
ビジネス英語を学ぶ際の注意点は
ビジネス英語を学ぶことでさまざまなメリットを受けることができるのですが、実際に学ぶ際にはいくつかの注意点があります。
ここではそれらの注意点を紹介していきます。
会話力、スピーキングだけが重要ではない
ビジネス英語というと英会話、スピーキングが重要だと思われがちです。
もちろん英会話は重要なのですが、それだけが大事というわけではありません。
ビジネス英語においては「読む・書く・聞く・話す」という4つの技能すべてがバランスよくできることが重要です。
仕事ではメールのやり取りもありますし、契約書を書く、読むということもあります。
それらをできるだけ早く処理していくためにはやはりすべての技能を高めることが必要となるのです。
TOEICは必須となる
学生が受ける英語関係の試験というと「実用英語技能検定」が有名で、通称「英検」と呼ばれるものが多く受けられています。
ただ、ビジネス英語においては英検よりも「TOEIC」が重視されています。
基本の英語力として500点以上、事務仕事をするためには600点以上、海外で問題なく会話をしていくためには700点以上が目安になると言われています。
会社によってはTOEICで何点とっているかが人事に直接影響することもあります。
まとめ
英会話教室に通うのは子どもだけではありません。
むしろビジネスに直結するビジネス英語を学ぶために大人が通うことが増えてきているのです。
ぜひビジネス英語を習得し、仕事の幅を広げる、収入を上げるということを達成していきましょう。


