習い事といえば水泳やピアノ、ダンスなどがイメージしやすいかもしれませんが最近では女の子が格闘技を習うということが増えています。
そこには体を動かすことで得られるメリットだけでなく「護身術」としても役割も関係しています。
そこでここでは女の子が習う格闘技についてそれぞれの特徴とともに紹介していきたいと思います。
キックボクシング
ボクシングにキックを組み合わせた格闘技です。
格闘技の中でも顔やボディを殴る、蹴るという動作があるためにかなり本格的なものと言えます。
近年はテレビ放送などもされることも増えてきており、人気も高まっています。
全身運動で、かなりの運動量になるために大人がする場合はダイエット効果も期待できます。
小さいうちから習うことで本格的に格闘家になることを目指すことも可能ですし、護身術としても高い効果が期待できます。
護身術としての効果はある程度高いのですが、打撃系ということもあって「抑え込まれる」「組みつかれる」と弱いという部分はあります。
組まれる前に打撃で倒してしまうのが理想と言えます。
ただ、大きな町でなければジムがないということがあり、どこでも自由に習えるわけではありません。
また、習っていくなかで「ケガが多い」という特徴がある習い事でもあります。
「強い女の子にしたい」という場合に特におすすめの格闘技と言えます。
空手
こちらは比較的昔から習っている女の子が多い格闘技です。
「武道」としての要素が強く、「礼儀」「武の精神」を学べるという要素もあります。
パンチ、キックを使うというのが基本となりますが、それぞれの道場や流派によって細かくは違っています。
フルコンタクト空手のように接触があるものから、基本的には寸止めという同情もあります。
それぞれの道場の特徴を見て選んでいくと良いでしょう。
ただ、どの道場の場合でも稽古は厳しいことが多く、練習が終わるころにはヘロヘロになっていることでしょう。
最初のうちは筋肉痛に悩まされるということもあるかもしれません。
護身術としての要素も強く、熟練してくると上段回し蹴りのような大技もできるようになるため、相手が男性でも闘えるようになるでしょう。
ただ、組み技ではないため、抑え込まれてしまうと弱い部分はあります。
ボクシング
キックボクシングのキックがない部分、つまりパンチが主体の格闘技です。
ボクシングはパンチがメインの攻撃となっていることからパンチの技術を学ぶのにもっとも適した格闘技と言えます。
シャドーボクシングやミット打ち、サンドバッグ打ちなどを行うことでかなりの運動量となります。
こちらも慣れるまでは筋肉痛に悩むことになるでしょう。
護身術としても一定の効果はもちろん期待できますが、女の子の場合は「パンチが軽い」ということがあり、腕をつかまれる、体を抑えられると対応できないという部分はあります。
少林寺拳法
こちらも比較的昔からある格闘技で習っている女の子も多いものです。
打撃系でありながらも投げ技や関節技、相手の攻撃を捌く技、目突き、金的への攻撃などとにかく多彩な技を学ぶことができるため、実戦的な護身術としてはこれがもっとも優れているとも言えます。
他の格闘技では男性に抑え込まれたり組みつかれてしまうと対応できないものも多いのですが、少林寺拳法は護身術としての技術が確立されており、他のスポーツであれば反則となるような攻撃も学びます。
そのため護身術としての効果が高くなっているのです。
試合はフルフェイスの面や防具をつけてのものとなり、かなり激しいものとなります。
さまざまな技術に加えて、「鎮魂行」と呼ばれる精神統一の修行もあるため、身体面だけでなく精神面も鍛えることができます。
身体を鍛える、精神を鍛える、護身術として習うという点において非常に優れている格闘技と言えるでしょう。
テコンドー
打撃系の格闘技で蹴り技が主体となります。
日本の空手が韓国で発展してできた格闘技であり、「柔軟性」「美しい蹴り技」が特徴的です。
全身運動であり、柔軟性をとにかく鍛えることが多いためにケガのしにくい身体を作ることができます。
また、柔軟性を鍛えることから筋肉質な身体ではなく、細身で引き締まった身体になりやすいという特徴もあります。
その点も女性に人気となっています。
練習はミットをめがけてパンチやキックを当てていくものとなります。
ただ、試合は相手を倒すというよりもポイントをとって争う競技ということもあって、「ダメージを与える」ということを主体においていません。
もちろん熟練者であれば十分に闘うことはできるでしょうが、どちらかと言えば「華麗な蹴り技」が主体となっていることから接近戦や組み技にはあまり対応できません。
そういった意味では護身術としてはあまり実戦的なものではないと言えます。
ブラジリアン柔術
こちらは格闘技としては珍しく打撃系ではなく、「絞め技」「関節技」を主体とした格闘技です。
パンチ、キックを常にするわけではないので習い事の中でも「ケガが少ない」格闘技と言えます。
テレビで放送されていた総合格闘技で「ヒクソン・グレイシー」が有名格闘家を次々に打ち破ったことで一気に知名度が高まりました。
今でも「グレイシー柔術」として知られています。
特に組みついてから、寝技に持ち込んでからは最強と言われている格闘技です。
打撃系とは違ってどのように絞めていくか、関節を決めていくかということを考えながら試合を展開していかなければならないため、思考力を鍛えることにもつながると言われています。
ただ、まだまだどの町にも普及しているとは言えないため、家の近くには道場がないということもあるかもしれません。
護身術としては特殊な使い方になることがあります。
まず打撃系ではないためそこで争いになるとかなり不利です。
しかし多くの格闘技は組みつかれてしまうとほぼ対応できないのですが、ブラジリアン柔術はむしろそこからが本領発揮となるため、組みつかれてからは対応できるようになります。
しかし相手が力自慢の男性だったりすると力づくで技を離されてしまう場合があるため、絶対に安心というわけではありません。
まとめ
さまざまな格闘技を紹介してきました。
それぞれの格闘技によって特徴が違っている部分はあるのですが、メリットや注意点は似ている部分も多くあります。
まずメリットとしては「護身術」としての要素です。
やはり女の子なので襲われると不安、男子に絡まれると負けてしまうということが多くあるのですが、格闘技を習っていることで対応できるということも増えるでしょう。
ただ、多くの格闘技で男性の強い力で押さえつけられてしまうと対応できないものも多いので過信は禁物です。
また、「身体を強くする」「柔軟性を高める」「ダイエット効果」といった要素もあります。
身体を鍛えることによって強い身体を手に入れる、柔軟性を高めることでケガしにくい身体にする、全身運動をすることで身体を引き締めるといった効果が期待できるのです。
空手のような武道の場合は精神を鍛えることもできるでしょう。
こういったことが女の子が格闘技を習うメリットと言えるでしょう。
小さいうち習い事として行うことで抵抗感なく通うことができるようになります。
ぜひ格闘技を習ってみましょう。
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