習い事には英会話などの語学系、水泳などのスポーツ系、ピアノなどの音楽系などさまざまなジャンルのものがあります。
その中でもスポーツ系、ダンス系に属している「バレエ」は多くのメリットがある習い事だとされています。
そこでここではバレエを習うことによって得ることができるメリットについて紹介していきたいと思います。
身体的、体力的な面でのメリット
バレエは身体を動かす習い事ですのでやはり大きな影響を与えるのが身体面です。
そこでここではまず身体的、体力的な面でのメリットについて紹介していきます。
姿勢が良くなる
バレエを習っている子どもに共通しているのが「姿勢が良い」ということです。
バレエを踊る際にはとにかく美しい姿勢であることが求められます。
そのため、バレエのレッスンでは正しい姿勢を保つことが重視されます。
単純に背中を伸ばすというものではなく、足の向きや骨盤の立て方、背中の伸ばし方などを総合的に学び、常に歪みのない美しい姿勢でいるのが普通になるまで学びます。
こうして美しい姿勢が身につくと日常生活でも美しい姿勢で過ごすのが当たり前になっていきます。
体幹が鍛えられ、筋力も向上する
バレエのレッスンを受けることで体幹が鍛えられ、筋力が向上していきます。
ただ、バレエを習っている女性が筋肉ムキムキの体をしているというイメージはあまりありません。
それは外側の目立つ筋肉ではなく、体の内側の深い部分にある「インナーマッスル」が鍛えられているためです。
インナーマッスルが鍛えられることによって体幹が鍛えられ、しかも太りにくい体づくりが可能となります。
こうした筋肉によって正しい姿勢をキープしたり、華麗に踊ったり、高く跳んだりすることが可能となっているのです。
また、同時にバランス感覚を鍛えていくこともできます。
高く跳ぶ、軸を決めてターンをする、そうした時にはバランス感覚が必要なのですが、こうした部分も成長させることができるのです。
優雅に踊るためには筋力は必要不可欠なものだと言えるでしょう。
精神面のメリット
バレエを習うことによって身体面が鍛えられるのはイメージしやすいのですが、同時に精神的にも成長することが期待できます。
ここではそういった精神面の成長について紹介します。
集中力を鍛えることができる
バレエのレッスンを受ける際には瞬間の集中力が必要となります。
先生が指導している間、見本を見せている間に集中していないようでは何も覚えることができません。
複雑な動き、流れを覚えて自分がそれを実践していくためには瞬間の集中力を研ぎ澄まさなければいけないのです。
こうして集中力を鍛えていくことで、バレエ以外のことについても瞬間の集中力を発揮していくことができるでしょう。
継続力、持続力を鍛えることができる
バレエを踊るためにはその動きを覚えた上で、何度も繰り返して練習する必要があります。
それは決して簡単なことではなく、すぐに踊ることができない動きを継続して練習する、なぜできないのかを考えて何度も取り組むといった継続力がなければいけないのです。
こうして踊ることができるまで何度も練習に取り組むことによって継続力、持続力を身に着けることができるのです。
場慣れする、自信を持つ、緊張感に勝てるようになる
バレエを踊ることができるということは他の子どもたちと比べても特別なことができるという自信となります。
練習することで難しいバレエを踊ることができるようになったということは自分自身にとって大きな自信となるのです。
また、こうして練習した踊りを先生の前や発表会などで発表することによって大きな舞台に慣れる、緊張する場で自分の力を発揮できるということにつながります。
芸術面、リズム感、音楽面のメリット
バレエを習うことによって身体面、精神面に大きなメリットがあるのですが、バレエという特性によって芸術面、音楽面のセンスにも影響してきます。
ここではそうした芸術面、音楽面のメリットについて紹介します。
音楽性を高めることができる
バレエは音楽を聴いてリズムに乗って体を動かすものです。
そのため、ただ音楽を聴けばよいというものではなく、音楽のリズムや感性を理解した上でそれを体で感じ取り、自分の体を使って表現するという必要があります。
音楽を深い部分で理解する、感じ取る、表現するといった流れを通じて音楽性を高めることにつながっていくのです。
想像性、表現力を高めることができる
流れる音楽を聴き取り、どのように自分が踊れば相手に感動を伝えることができるかを想像するということは非常に重要な要素となります。
特に作品の登場人物を演じる場合などは「イメージする」ことによって踊ることができるようになるのです。
そして自分がイメージしたものを相手に伝えようとすることで表現力を高めることにつながっていきます。
バレエを習う際の注意点とは
バレエを習うことで身体面、精神面、芸術面とさまざまな面でメリットが期待できるのですが、実際に習う場合にはいくつか注意点もあります。
ここではそういった注意点について紹介していきます。
習い事としては費用が高めである
習い事には色々と費用がかかるものですが、バレエの場合はその費用が高めという傾向があります。
バレエ教室に対しての入会金や月謝などは基本ですが、バレエのタイツ、レオタード、シューズなども必要となります。
また、コンクールや発表会に参加する場合はその参加費だけでなく、その際に着る衣装などの費用がかかってくることとなります。
他のダンスへは移りにくい
バレエをしっかりと習ってある程度習得していくと他のダンスへは移りにくくなるというデメリットがあります。
バレエは背筋を伸ばして上半身を引き上げて踊るという特徴がありますが、ヒップホップダンスなどは腰を落として踊るために対称的なものとなってしまうのです。
もちろんダンスを覚える記憶力、ダンスをする際の集中力などは他のダンスでも活かしていくことはできますが、単純に体の使い方などについては活かすことはできないと言えます。
二種類のダンスがある
「バレエを習う」といってもバレエには大きく分けて二種類あることには注意が必要です。
クラシックバレエは中世ヨーロッパを期限としているバレエであり、チュチュを着る、トゥシューズを履く、決められた音楽に決められた振付で踊ることとなります。
バレエの演目で有名な「白鳥の湖」などはこれに当たり、決められた踊り方を継承しています。
つまりクラシックバレエでは決まった振付の中で正しく美しく踊るということが求められています。
それに対してモダンバレエは現代的なバレエとなります。
20世紀の初めごろに確立されたとされており、自由な曲、自由な振付で自由に踊ることができます。
曲や衣装、振付などは振付師が決定し、衣装も踊りやすいシンプルなものとなっています。
クラシックバレエとモダンバレエでは大きな違いがありますので、どちらを学ぶのかをまずは選ぶことが必要です。
まとめ
バレエを習うことで身体面、精神面、芸術面などさまざまな面で成長することが期待ができます。
特に「美しい姿勢」を自然にとることができるようになるのは日常生活でも美しく振る舞うことにつながります。
習い事で悩んでいる場合はぜひバレエも選択肢に入れてみましょう。



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