今注目を集めている「非認知能力」は習い事でつけることができる

最近注目されている能力、才能の中に「非認知能力」というものがあります。

これは簡単に言えば、その場の変化、トラブル、問題に対応することができる能力と言えます。

身につけることがイメージしにくいということもあって、どうすればその能力を身につけることができるかわからないという人も多いでしょう。

そこでここでは非認知能力とはどういったものなのか、身につけることができる習い事にはどういったものがあるのかについて紹介していきたいと思います。

非認知能力とはどういったものなのか

非認知能力はその能力がはっきりとした数字で表すことができないためにわかりにくい能力でもあります。

そこでまずは非認知能力がどういったものなのかについて紹介していきます。

非認知能力の概念について

非認知能力は筋力や知能指数といったものではなく、感情をコントロールするような能力、コミュニケーション能力といったものを指しており、その人の人間性、適応力、対応力、思考力といった力を指します。

社会で生きていくための力、周囲の人とうまくやっていく力でもあります。

精神力、内面力といった部分だと言えるでしょう。

認知能力との違いについて

では非認知能力と認知能力との違いはどこにあるのでしょうか。

これは「数値化できるかどうか」ということになります。

数値化できる能力としては知能指数、偏差値といったものがあります。

数値化しやすい「計算力」「記憶力」といったものがこれに当たります。

ただ、非認知能力はそれに対して数値化できないものとなります。

「コミュニケーション能力」「協調性」「思いやり」「適応能力」などの「認知能力に含まれない能力」が非認知能力ということになります。

非認知能力の種類について

では具体的に非認知能力に含まれるとされる能力について紹介していきます。

自分を認める力、自己肯定感

人の中には自己肯定感が低い、自分のことを認められないという人も多くいます。

自分自身に自信が持てない、自分の能力を評価できないということです。

逆に自己肯定感が高いと自分自身を受け入れることができるために、他人に対しても自分を表現できるようになります。

仕事に対しても意欲を持って取り組むことができるために良い結果につながりやすいのです。

自分に自信を持っていることによって色々なことに取り組みたいという好奇心が発生しやすく、自分から行動しやすくなるのです。

自制心、感情コントロール能力

人が社会で生活していく上で感情的になる、衝動的な行動をとる、自制できないというのは避けなければいけません。

社会で生活していくためには自制心、感情コントロール能力が必要とされるのです。

人の話を落ち着いて聞き、感情をコントロールすることで冷静に判断することができるようになるのです。

こういった自制心や感情コントロール能力は生まれ持った力とされる部分もあるのですが、生活環境や教育によって成長させることができる部分もあります。

発想力、想像力、創造力

新しいものを生み出す際に必要となるのが「発想力」「想像力」「創造力」といった能力です。

既存のものを組み合わせたりすることで新しい何かを生み出したり、まったく今までになかったものを生み出したりすることが可能となります。

これまでになかったものを生み出す創造力は成長させるのが難しいとされている能力ですので、しっかりと鍛えていくことが重要となります

非認知能力を伸ばすことができる習い事とは

では具体的に非認知能力を伸ばすことができるとされる習い事を紹介していきます。

楽器関係

ピアノ、ギター、バイオリンといった子どもの習い事としても人気の楽器関係の習い事は単純に音感、リズム感を伸ばすというだけでなく、他の能力も伸ばすことができるとされています。

手先を動かし、身体を動かすことによって神経系統の成長を促します。

ピアノが代表的ですが最近ではギター、バイオリンなどの弦楽器、ドラムなどの打楽器も増えてきています。

また、指導してくれる先生と細かいコミュニケーションをとることによってこれも非認知能力を伸ばすことにつながります。

野外活動、自然体験、ボーイスカウト

習い事というと街中で習うイメージが強いのですが、都会を出て山や海、川で行うものもあります。

野外活動をする際には自然が相手となるので、計画通りに行かないということも多くあります。

そういった際に対応することができる適応力、柔軟な考え方を養うことができるのです。

また、キャンプを行うときなどは仲間との協力は欠かせません。

こうした活動がグループ意識、協調性を伸ばすことにもつながっていくのです。

普段はなかなかこういった活動に参加できないという場合も多いのですが、夏休みや冬休みといった長い休みの時だけ参加できるというのもあります。

夏は山でキャンプ、冬はスキー合宿といったものに参加するのも良いでしょう。

ダンス

学校教育でダンスが体育の授業に取り入れられたことによって急激に人気となっている習い事がダンスです。

リズムに乗って身体を動かすことによって子どもが楽しく参加しやすく、続きやすいという特徴があります。

音楽を聴くことで音感やリズム感を鍛えるだけでなく、手足を激しく動かすことによって非認知能力を伸ばしやすいのです。

また、多くのダンスは一人で踊るものではなく、周囲と合わせて踊るためにチーム力、協調性を高めることにもつながります。

料理

料理を習い事として習うのは大人と思う人が多いかもしれませんが、最近では親子で参加する料理教室や子ども向けの料理教室も増えてきています。

料理をする際にはどのような手順で料理をしていくかを考え、手先を使って包丁を使って行っていきます。

最後の出来上がりの状態までどのように持っていくのかを考えながら料理をしていくのは非認知能力を鍛えるのにも役立つのです。

もちろん、料理を子どものうちから習っていくことで「料理ができるようになる」という生活に直結するようなメリットもあります。

絵画、工作、習字などの芸術

習い事の中でも絵画、工作、習字といった芸術関連の習い事は創造力、想像力、表現力を伸ばしていくことができる習い事です。

自分がどのような作品を仕上げたいのかを考え、その作品を作成するためにはどのような材料が必要で、どのような過程を踏んでいくのかを考えていくことが非認知能力を育てるのです。

ただ、こうした芸術系の習い事は数字的なものでは測りにくい部分が多いために、指導する教室や先生との相性が非常に重要となります。

子どもができるだけ自分の思うようにできる、リラックスして続けることができる教室が適していると言えます。

体験授業などを通じて相性の良い教室を選ぶようにしましょう。

まとめ

非認知能力は社会で生活するのに直結するような能力が多く、この部分こそが充実した社会生活を生み出すことにつながると言われています。

ただ、数値化できない能力が多いために「伸ばし方がわからない」ということもあります。

こうした非認知能力はピアノなどの楽器系、水泳やダンスなどのスポーツ系、ボーイスカウトなどの自然体験系、絵画などの芸術系などさまざまな習い事によって伸ばすことができるとされています。

子どもが嫌がらずに楽しんで続けることができる習い事を選んでいくと良いでしょう。

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