子どものころに習い事をするのはさまざまな能力を伸ばすのに役立つとして知られていますが、「何歳から始めればよいのか」「何を習えばよいのか」ということは知らないという人も多いでしょう。
習い事は早くから始めることで効果が高いと言われることもあって、最近では「3歳」から始められることも増えています。
そこでここでは3歳から習い事を始める理由とおすすめの習い事について紹介していきたいと思います。
なぜ3歳から習い事を始めるのか
3歳というとまだ習い事を始めるには早いのでは、と思われることもあるのですがそれにはいくつかの理由があります。
そこでここでは3歳から習い事を始めることについての影響やメリットについて紹介していきます。
脳への影響
子どもの脳の発達については日本、世界を問わず多くの学者が研究をしています。
その中でも特に「右脳」には多くの才能、能力が秘められているとされており、その開発は
3歳ごろまでが効果的であるとされています。
「世界子供白書」では脳内の細胞の結合や活性化は生後3歳までの間に行われ、この間に考える、話す、学ぶ、判断するといった能力の基礎ができるとされています。
さらに3歳ごろは脳の中でも運動に関する領域が発達するともいわれており、器用さやバランス感覚などに影響するとされています。
こうしたことから3歳ごろに習い事を始めるのが良いと言われているのです。
身体への影響
3歳ごろになると運動神経が発達してくることで手先が器用になったり、片足で立つことができるようになったり、三輪車をこぐことができるようになってきます。
こうした時期に習い事をすることでさらに運動神経に刺激を与えることができるようになるのです。
運動神経は必ずしも生まれつきのものだけではなく、運動経験を積む環境によって大きく影響されると言われています。
3歳から運動を始めることはその後に大きく運動能力が伸びる時期に向けての準備をすることが可能となるのです。
3歳から始めるのにおすすめの習い事
昔から習い事というとピアノや水泳、体操教室などがありました。
もちろんそれらは現在も人気の習い事ですが、最近ではそれらに加えて新しい習い事が増えてきています。
そこでここでは3歳から始めるのにおすすめの習い事について紹介していきます。
プログラミング
2020年に公立の小学校でプログラミング教育が必修化されたことで注目を集めることとなったのが「プログラミング」です。
そうした流れを受けて子ども向けのプログラミング教室がどんどん増えてきています。
3歳ごろから入門コースを始めている教室も多く、実物のおもちゃを使って「動き」「組み合わせ」などを学んでいくことによって論理的思考力、判断力、問題解決能力を鍛えていくことができるとされています。
幼い時から始めることによってデジタルリテラシーを抵抗なく身に着けていくことができるというメリットがあります。
スイミングスクール、水泳
習い事の中でも比較的昔からあるもので、現在でも3歳の約7%がスイミングを習っているとされています。
数あるスポーツの中でも小さいうちから始めやすく、親子でも参加できることが多くなっています。
それほど激しい運動ができない幼児でも水の中であれば動きやすく、楽しんで習えるようです。
また、水着などさえあれば参加できるため、それほど費用がかからないというのもメリットとなっています。
リトミック
こちらは近年急激に増えている習い事です。
「リトミック」とは音楽にのせて身体を動かすことによって子どもたちの感性や表現力を育てる習い事となっています。
音楽教育がベースにはなるものの、情操教育や身体教育にもつながるものとなっており、音楽と動きを組み合わせながら身体を動かしていったり、ピアノの音楽を聞きながら絵を描いたりしていきます。
集中力、協調性、リズム感などを向上させることができると言われているのですが、これを3歳という年齢から始めることで脳のバランスも整いやすくなるとされています。
英会話
こちらも人気が高い習い事です。
最近では小学校から授業に取り入れられているということもあって学校の勉強にも直結するという内容でもあり、国際化が進む近年では重要度も高い言語となっています。
これを脳が柔軟で言語や言葉を覚えやすい3歳から始めることによって、ある程度年齢がいってから学び始めるよりも習得がスムーズになるとされています。
幼児向けの英会話については集団、少人数、マンツーマン指導などいろいろな形式があり、講師も日本人、英語が母国語の外国人、フィリピン人など英語が第二外国語の外国人などさまざまです。
どういった形式をとるかによって費用も大きく変わってきますし、幼児の集中度も変わってきますので体験レッスンなどを通じて様子を見て決定していくと良いでしょう。
ピアノ
ピアノも幼少期から習うものとして人気の習い事です。
幼いころからピアノを習うことで単純にピアノの演奏が上達するというだけではなく、ピアノの演奏する音によって脳に刺激を与え、それが神経の発達を促していきます。
もちろんリズム感を鍛えることは将来的にダンスやスポーツにも良い影響を与えていくこととなります。
また、発表会などで人前で演奏することは大きな経験となるでしょう。
ただ3歳の時点ではまだまだ身体が小さく、ピアノを弾くのは大変ということもあります。
最初は幼児向けの鍵盤から始め、身体の成長に合わせて大きなピアノに移行していくと良いでしょう。
ピアノも大手の音楽教室から個人の先生でやっているところもあります。
大手のピアノ教室で習う場合では幼児向けの入門コースなどが用意されていることもあるので、そうしたところから始めるのも良いでしょう。
体操教室
幼児が習うのに人気なのが体操教室です。
小さいうちに体操を始めることで基礎的な体の動かし方、柔軟性を高めることができることに加えて、適度な運動は神経の活性化にも役立ちます。
小さいころに体操をすることで将来的にさまざまな能力に影響すると言われており、それが体操教室の人気の理由となっています。
サッカー
サッカーは運動能力を高めるだけでなく、団体行動、チームワーク、協調性を養うことにも効果的とされているスポーツです。
個人競技ではなく団体競技を早くから始めることで社会性やコミュニケーション能力を高めていくことができます。
もちろん3歳のころから体を動かすことで運動の基礎を学んでいき、将来的に役立てていくという考え方もあります。
授業料のほかにサッカーボール、ユニフォーム、シューズなどの道具費用がかかってきます。
まとめ
習い事を始めるのには「早い方が効果が高い」のは間違いありません。
3歳という時期は脳の発達や体の成長に大きく影響してくる年齢です。
この時期から習い事をすることは将来的な運動能力、リズム感、学習能力などにも関係してきますので、ぜひ本人が興味を持った習い事を始めていきましょう。
ただポイントとしては本人が興味を持つ、嫌がらない習い事をさせるということがあります。
嫌がるものを無理やりにさせてしまうと本人が習い事というもの自体に拒否反応を示してしまうこととなります。
本人が楽しんで参加できるような習い事からさせていきましょう。
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