格闘技を見るのが好き、自分が行うのが好きなど格闘技ファンは多くいます。
しかし格闘技の中にもジャンルは多岐にわたっており、日本だけでなく世界中にさまざまな格闘技があります。
そこでここではジャンルごとにどういった格闘技があるのかについてざっくりと紹介していきたいと思います。
打撃系の格闘技
打撃系の格闘技とは「パンチ」「キック」などの打撃を相手に当てることによって倒すことを目的とした格闘技です。
ここではそれらの打撃系格闘技を順に紹介していきます。
ボクシング
ボクシングは両方の手にグローブをはめて、パンチのみで戦う打撃系の格闘技です。
投げ技や組み技、キックなどは行うことはできません。
大きく「プロボクシング」と「アマチュアボクシング」とに分かれています。
1ラウンド3分を数ラウンド戦う競技となっています。
アマチュアはポイント制となっており、的確なパンチを当てることでポイントを稼いでいきます。プロは相手をKOしてしまうか、最終ラウンドでも決まらなかった場合には判定で勝敗が決まることとなります。
また、習い事として行われている場合は健康的な動きにボクシングを使用した「ボクササイズ」が行われる場合もあります。
キックボクシング
ボクシングの要素にキックを取り入れたものです。
基本的なルールはボクシングに近いのですが、キックが組み込まれていることによってより強い打撃が相手に当たることとなり、それによってダウンを奪う、KOするという確率が上がっています。
ムエタイ
比較的キックボクシングに近いものはありますが、こちらはタイ発祥の格闘技で、タイの国技となっています。
格闘技の中でも「立ち技最強」と呼ばれることも多く、長い歴史と実践的な打撃が特徴的な格闘技です。
パンチやキックに加えて、肘うち、膝蹴りなども認められており、軍隊での訓練にも取り入れられています。
カンフー
中国発祥の格闘技です。
ただ、「功夫(カンフー)」はもともとは格闘技の名前を表すものではなく、鍛錬、訓練、練習などを総合的に表す言葉です。
香港映画、ブルース・リー、ジャッキー・チェンなどの活躍で一気に有名になったという経緯があります。
パンチやキックといった打撃だけでなく、棒やトンファー、ヌンチャクといった武器を使うという特徴もあります。
テコンドー
テコンドーは韓国発祥の格闘技です。
蹴り技がメインの打撃系の格闘技であり、韓国の国技でもあります。
もともとは日本の空手に近いものとされていますが、「美しい蹴り技」が特に目立つ競技です。
防具をつけて戦う競技や「型」を披露するものもあります。
その他の打撃系の格闘技
他の打撃系の格闘技としては「空手」「カポエラ」などがあります。
空手は流派によって「寸止め」「型」「フルコンタクト」などいろいろとあります。
カポエラは南米発祥の格闘技で、足技が中心となっています。
ダンスのような動きをすることからダンスと格闘技を併せたものとしても認識されています。
健康的な動きをするということで女性にも人気となっています。
組技系の格闘技
組技系の格闘技は基本的には打撃が禁止されていたり、メインの攻撃となっていないものがほとんどです。
組みついた上で、「投げる」「抑え込む」「関節技をかける」といった攻撃をすることとなります。
柔道
日本発祥の格闘技であり、もともとは柔術という武術から武道へと派生したものです。
日本では体育の授業に取り入れられていたり、世界でも柔道から派生した格闘技が多くあるなど強い影響力を誇る格闘技です。
投げ技が中心となっていますが、寝技、関節技、締め技などもあるため、技は数多く存在しています。
相撲
同じく日本発祥の格闘技であり、日本の国技でもあります。
土俵の上で力士が立ち会うという形式で行われます。
相手の体の一部分を土俵につけるか、土俵の外に押し出すことで勝敗が決まっています。
日本の国技ではありますが、「モンゴル相撲(モンゴル)」「セネガル相撲(セネガル)」「シルム(韓国)」など似た競技が世界中にあります。
レスリング
レスリングはヨーロッパ発祥の格闘技で、古く紀元前から成立していたとされています。
試合では「投げる」「タックルで倒す」「相手の両肩をマットに1秒以上つける」といったことで勝敗が決まっていきます。
また、「プロレスリング(プロレス)」と呼ばれる格闘技がありますが、こちらは観客に技を魅せるということを目的としており、相手の技を受けることが中心となります。
合気道
合気道は日本発祥の格闘技です。
積極的に相手を倒しに行くという格闘技ではなく、相手の力、体重、重心移動を利用して相手を倒すということを目的としています。
一般的な格闘技と違って、相手を倒すことが目的ではないので試合や競技が行われることはありません。
稽古については自由組手ではなく、お互いどのような攻撃をするかを先に告げたうえで流れを練習していくという約束稽古となっています。
ブラジリアン柔術
こちらは日本の柔術家がブラジルに渡って広めたとされている格闘技です。
打撃が禁止されており、関節技や締め技によって相手を降参させるのが基本となっています。
テレビ中継などが入った大きな格闘技大会でブラジリアン柔術の格闘家が活躍したことから注目を集めるようになり、日本でもブラジリアン柔術の大会が行われるようになっています。
総合格闘技
こちらは打撃系の格闘技と組技系の格闘技を組み合わせたもので、打撃、投げ技、関節技、締め技などなんでもありが基本となっています。
単純にもっとも強いということがわかりやすいことから世界中で総合格闘技の大会が行われています。
ヨーロピアン柔術
こちらは日本の空手や柔道をベースとしてヨーロッパで発祥した格闘技です。
打撃、投げ技、関節技、締め技などが認められており、相手を降参させる、ポイントをとることで勝敗が決まります。
少林寺拳法
名前からイメージされるのは中国発祥の格闘技のようですが、実際には日本発祥の格闘技です。
突きや蹴りを中心とした「剛法」と投げ技や関節技を中心とした「柔法」から成り立っています。
試合では防具をつけて「剛法」で競われるのですが、総合格闘技などではどちらも使われることが多く、実戦的な格闘技として知られています。
日本拳法
こちらも日本発祥の格闘技です。
手にグローブ、顔と胴に防具をつけて試合が行われます。
打撃、投げ技、関節技が認められており、相手を降参させる、ポイントをとることで勝敗が決まります。
修斗
こちらはプロレスラーだった佐山聡が創り出した総合格闘技です。
佐山聡は初代タイガーマスクとしても知られています。
指が出ている「オープンフィンガーグローブ」をつけて試合が行われ、打撃、投げ技、関節技などすべての攻撃が認められています。
総合格闘技は単純に「総合格闘技」という名前の格闘技があるわけではなく、いろいろな格闘技をまとめたようなものです。
そのため、総合格闘技の大会に出場しているような格闘家はそれぞれの格闘技をバックボーンとしている選手が多くなっています。
まとめ
格闘技は自分が健康のために習う、自分が強くなるために習うというだけでなく、会場やテレビで観戦する人が多いものです。
種類が多くあることから自分に合ったものを選ぶということも人気の理由となっています。
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