ピアノの習い事をする際には大手のピアノ教室で習う場合と、自宅などで個人で指導をしている場所で習う場合があります。
それぞれに違いがあるため、特徴を踏まえた上で選んでいくとより効果的にピアノを習っていくことができるでしょう。
ここでは大手ピアノ教室と個人経営の特徴について紹介していきたいと思います。
大手と個人との違いはどういった点か
ピアノを習う際に大手と個人ではさまざまな違いがあります。
ここではまず簡単に違いについて紹介していきます。
指導している先生の違い
大手のピアノ教室で指導している先生は若いころ、音楽大学のころから所属して指導しているという人が多くいます。
もちろんそれぞれに指導の仕方に違いはありますが、基本的には教室の指導方針に従って指導をすることとなり、あまり癖がつかないような教え方となります。
それに対して個人で指導している先生はもともと大手ピアノ教室で指導していた先生が独立して自宅で教えるようになったという人が多くいます。
自分自身が演奏家であったり、他の仕事を持っていたり、主婦であったりすることもあります。
どこかに所属しているわけではないので、比較的自由な指導をしていることが多くあります。
個性的な指導を受けたいという場合に良いかもしれません。
設備の違い
大手のピアノ教室はしっかりとした防音室にグランドピアノが完備しているところで指導が行われます。
定期的に調律も行われており、整った環境でレッスンを受けることとなります。
それに対して個人の先生の場合は自宅などで行われることが多く、人の出入りがあったり、他の生徒に会ったりすることもあります。
ただ、ピアノについては先生自身が使用しているという場合が多く、整備がしっかりとされていることが多くなっています。
教材の違い
大手のピアノ教室では使用される教材が決まっており、どの先生であってもその教材を使うということが一般的です。
個人の先生の場合はその先生自身が使いやすい教材を使うことが多く、個性的な教材が選ばれることも多くなっています。
発表会の違い
ピアノを習っていると半年~1年に一度ほどのペースで発表会があります。
ここで日ごろの練習の成果を見せたり、集中力や緊張感を鍛えたりすることができるのです。
大手のピアノ教室の場合はその地域にある少し大きめのホールを借りて盛大に行われることがあります。
しっかりとしたプログラムが組まれて格式のあるものとなります。
その先生が指導している生徒だけでなく、他の先生が指導している生徒も演奏するため、それも経験となります。
個人の先生が行う発表会の場合は、自宅で行われたり、近くの小さめのホールを借りて行われることがあります。
生徒の個性に合わせた発表会となることが多く、アットホームな発表会となることでしょう。
大手ピアノ教室のメリットについて
大手のピアノ教室と個人の先生にはそれぞれにメリットとデメリットがあります。
ここではまず大手のピアノ教室のメリットについて紹介していきます。
指導している先生のレベルが一定以上である
大手のピアノ教室では採用試験が行われるために技術や指導力が低い場合はそもそも採用されていません。
そこで働いているという時点で一定レベル以上の技術と指導力があることが保証されているのです。
また、そこで働くことは社会人として経験を積んでいることとなるので社会人としての常識を備えていることにもなります。
指導カリキュラムが確立されている
ピアノ教室で指導を受けている生徒の中にはまったくの初心者から高いレベルにある生徒までさまざまです。
大手ピアノ教室ではそうした生徒の演奏レベルに合わせて指導できるカリキュラムが確立されており、効果的な指導を受けることが可能となっています。
指導できる先生が多くいるので困らない
指導していた先生が何か事情があって辞めてしまった場合でも違う先生に引継ぎが行われて指導が継続されるためにあまり困ることがありません。
大手ピアノ教室のデメリットについて
では大手ピアノ教室にはどのようなデメリットがあるでしょうか。
ここではそれらを順に紹介します。
費用が少し高めである
大手ピアノ教室ではその設備や運営、事務員などのスタッフ人件費などが関係してくるために経費が高くなる傾向があり、その分だけ月謝が高く設定されることがあります。
発表会の費用や教材費など費用は明確にされることがあるので安心ですが、どうしても費用についてはかかってしまうことは覚えておきましょう。
カリキュラムが決まっているので自由度が低い
こういった指導を受けたい、この曲が弾けるようになりたいという希望があるかもしれませんが、大手ピアノ教室では指導カリキュラムが決まっているためにあまり自由に好きなことをすることができません。
個人経営のメリットについて
個人経営の先生にレッスンを受ける場合には大手のピアノ教室ではないメリットがあります。
ここではそんなメリットについて紹介していきます。
自宅の近くで通えることがある
大手のピアノ教室は大都市、駅前などにあることが多いのですが、個人経営の教室は街中にあることが多く、自宅の近くにある場合もあります。
自宅の近く、通っている学校の近くであれば生活圏内にあるため、安全面を考えても大きなメリットと言えるでしょう。
月謝や教材費は安めである
個人の先生の場合は他に人件費や家賃といった経費がかかりにくいことから費用があまりかからない、月謝が安めに設定されているということがあります。
発表会などの参加についても先生の裁量で決められることもあるので、出たくない場合は出ないということもできるでしょう。
自由度が高い
この曲が弾きたい、短期間だけ集中的に教わりたいといった融通が通りやすいのが個人の先生です。
自分が好きな曲などを弾きたいというようなリクエストをしたい時などは個人の先生の方が良いのかもしれません。
個人経営のデメリットについて
メリットも多い個人の先生ですが、いくつかのデメリットもあります。
そんなデメリットを紹介していきます。
先生との相性が悪いと通うのは不可能となる
個人の先生の場合は、その教室はその先生が個人で経営をしているためにその先生と相性が悪いから他の先生に変更するということができません。
その先生と相性が合った場合は良いのですが、相性が悪かった場合はすぐに辞めることとなるでしょう。
先生の都合で通うのが無理になる場合がある
先生が一人で経営しているために先生が引っ越してしまう、病気になる、経営を辞めてしまうということがあった時には教室に通うことができなくなってしまうこととなります。
これが大きなデメリットと言えるでしょう。
まとめ
ピアノを習う場合には大きく分けて大手のピアノ教室で習う場合と個人の先生に習うことがあります。
それぞれにメリットとデメリットがあるためにどちらが優れているということはありません。
通う場所や月謝、設備、指導してくれる先生など総合的に考えた上で選ぶことが重要となってきます。
ピアノ教室を選ぶ際には、自分のピアノを習う目的や性格、演奏レベルに合わせて選んでいくとより効率的にピアノを習っていくことができるでしょう。
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