中学生が学習塾を選ぶには何を優先すれば良い?目的に合わせた選び方を紹介します

習い事にもいろいろとありますが、中学生になると「塾」に通う生徒が増えてきます。

ただ、塾にとりあえず行けば良いというわけではなく、塾は目的に合わせてしっかりと選ばなければ時間とお金の無駄になってしまう可能性があります。

そこでここでは中学生が塾を選ぶ際の選び方について紹介していきたいと思います。

 

目的に合わせて選ぶ

塾を選ぶ理由にもいろいろとありますが、その中でも中心となるのが「目的に合わせて選ぶ」というものです。

ここではその目的ごとの塾を紹介していきます。

 

定期考査対策

偏差値の高い高校受験はまだ意識していない、定期考査の点数が安定していないという人には定期考査対策などを重視している塾がおすすめです。

こうした塾の特徴として「地域密着」「〇〇中学の試験対策」などを挙げている学習塾が有名です。

大手の進学塾よりも個人で行っているような地域にある学習塾などはその地域にある中学校の定期考査対策や学校の授業のフォローを中心としているため、定期考査の点数を安定させたいという生徒に向いています。

 

有名高校への受験対策

偏差値の高い高校などの受験に向けてレベルの高い授業を行うのがこういった進学塾です。

難関私立などの受験では普段学校で習っている授業では対応できないことがあるため、そうした問題に対応するための勉強をする塾となります。

高いレベルの授業が行われるため、通う生徒もそれに対応できる必要があります。

また、学校の定期考査などは「点数をとって当然」という考え方があるため、塾でそうした対策がなされることはなく、そうした勉強は自分でするというのが基本となります。

 

苦手克服のため

全体的には困っていないものの苦手教科がある、苦手な単元があるという時にはその苦手分野を集中的に学習するために塾を利用する場合があります。

中学生だと英語、数学などにその傾向が強くあり、それらの教科だけを学ぶために塾に行くことがあります。

 

集団授業と個人授業の違い

塾には「集団」「個別」「映像」などの授業形式に違いがあり、それぞれにメリットとデメリットがあります。

自分がどの形式に合っているのかを考えて選んでいくことが重要だと言えます。

ここではそれぞれの形式の特徴を紹介していきます。

 

集団授業

比較的昔からある形式です。

学校の授業に近い形式であり、先生一人に10~30人程度の生徒で授業が行われます。

競争意識を持ちやすく、授業料も安めに設定されることが多くなっています。

全体の流れにのって授業が進められていくメリットはありますが、わからない部分があっても授業が進んでしまうというデメリットもあります。

 

個別授業

個別授業は先生と生徒が1:1もしくは1:2程度の少人数制で授業を行う形式です。

マンツーマンに近い形での指導となるため、「生徒の学習段階に合わせた」指導ができる、「質問がしやすい」といったメリットがあります。

ただ、少人数制ということもあって「費用が高くなる」というデメリットがあるだけでなく、自分のペースで行うことによって周囲との勉強の速度がずれてしまうということもあります。

集団と個別についてはどちらに向いているのかということを見極めて選んでいくことが重要だと言えます。

 

映像授業

最近増えてきている形式の塾です。

ある単元について授業をしている様子を録画して配信するというタイプと、リアルタイムの授業をライブ配信するというタイプがあります。

どこでも授業を受けることができるために遠くの塾まで通う必要がない、自分で学習時間を選ぶことができるといったメリットがあります。

また、集団授業や個別授業の塾と併用して利用することもできるので、より集中的に勉強したいという人にもおすすめです。

ただ、実際に目の前に先生がいるわけではないので、生徒によっては集中しきれない、勉強に身が入らないということもあります。

 

学習塾を選ぶポイントについて

塾にはさまざまな形式があり、同じ形式のなかでも特徴が違っているため、しっかりと生徒に合わせて塾を選んでいく必要があります。

ここでは塾を選ぶ際のポイントについて紹介していきます。

 

目的、授業形態をしっかりと把握しておく

「とりあえず塾に通わせれば良い」という考えではなく、「何のために塾に行くのか」「どの形式が生徒に合っているのか」を考えたうえで塾を選ぶことが重要です。

塾に入る前に目的を整理し、どの形式が合っているのかを考えた上で塾を選びましょう。

 

学習環境、学習設備が整っているかどうかを確認する

塾を選ぶときは学習環境、学習設備が整っているかどうかも確認しておきましょう。

静かに勉強できる環境か、通っている生徒の中にうるさい子、授業を妨害するような子がいないかどうか、自習できるスペースが準備されているか、高校の情報が集められているか、セキュリティ面は安心できるものかといった点です。

特に中学生の場合は授業を受けている時間だけでなく、「自習する」ことが非常に重要となります。

塾に静かに勉強できる自習室があるかどうかは塾を選ぶ際のポイントとなります。

 

指導している先生、実際に担当する先生を確認する

塾の講師には長い間塾講師をしているベテランから大学生のアルバイトまでさまざまな人がいます。

それぞれに長所があり、ベテランは指導経験が多く、授業がうまい、情報に詳しい、落ち着いた授業をするということがあります。

大学生のアルバイトは明るく元気で、質問がしやすいという傾向があります。

重要なのはその先生との相性なので、実際に担当する先生との相性を見ていくと良いでしょう。

多くの塾では「無料体験」が設定されているので、それを利用していくことをおすすめします。

 

学習塾を選ぶ際の注意点について

学習塾を選ぶ際には起こりやすい失敗、気を付ける点があります。

ここではそうした注意点を紹介していきます。

 

重要なのは本人のやる気

塾に通っているのに成績が上がらない生徒によくあるのが「保護者に行かせられている」という生徒です。

中学生ともなると保護者や先生が勉強をするように指導しても実際にやるかどうかは本人次第となります。

塾に通っているのに成績が上がらないという場合にはまず本人の目的ややる気を確認した方が良いでしょう。

 

友達が通っているから、は危険

中学生でよくあるのが仲の良い子たちで同じ塾に通うということです。

本人たちは楽しく通うことができるという点は良いのですが、塾で集中して勉強するかどうかは別です。

特に仲の良い子と自習するという場合は気が付けばずっとしゃべっているだけで勉強は進んでいないということもあります。

一緒に通うこと自体が悪いわけではありませんが、メリハリだけはつけるようにしましょう。

 

費用面には注意

保護者が塾について詳しくない場合、塾の費用に驚くことがあるかもしれません。

特に中学三年生の夏期講習などは五教科すべて授業をとったりすると夏休みだけで10万円前後かかることもあります。

通ったらどれくらいの費用がかかるのか、夏休みや冬休みの講習費用はどれくらいなのかを確認しておきましょう。

 

まとめ

中学生が学習塾を選ぶ際には目的や形式などから選ぶと失敗が少なくなります。

また、学習環境や設備、指導する先生との相性もありますので、それらを含めて選ぶようにしましょう。

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